FOREVER POETRY

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味方

正義の味方にはなれない
夢は叶わない 未来は暗い
綺麗事で世界は救えない
でもそれがたった一人の
人生の窮地だとしたら

愛情で守るべき何かが
詭弁や傲慢だとしても
僕には揺るがない信念がある
動くべくして動き始める

そこに宿る心の迷いと葛藤こそ
きっと誰もが憧れた
過去の自分も求めてた
誰か一人の正義の味方なの

青春邂逅

胸が高鳴るのは
きっとあなた出逢えたから
もうすっかり大人なのに
夕焼けの中 走るのは

恋でも愛でもないならば
楽しいと思える方へ
人生そんなに甘くない
ならばせめて笑っているよ

気づけばあの日みたいな青春してる
恥じらいも不安も期待も
優しさも厳しさも全部ごちゃ混ぜで
懐かしいけど新しい
僕とあなただけの明日を

春の扉

溢れるばかりの荷物に
紛れ込んだのは春の標
あの日 旅立ち別れを誓った季節が
今年もやってきた

かつての友の影
今となっては一つもないけれど
それでもなんとかやってる僕がいる
たったそれだけの話

いずれ来るさよならさえ
この陽射しが優しく包んでくれる
当たり前を大切に
この繋がりを大切に
明日を生きればいい日になるよ

バースデー

君の瞳に僕が映る
ただそれだけでいいの
君の過去は言葉でしか知らないし
僕の過去も言葉でしか伝えられない
だけど だからこそ
今こうして出逢えたのなら
何も悲しいことはないよ

いずれさよならするのかな
でも終わりは始まりだって
もう分かりきっているから
生まれたこと
生きてること
それら全てを愛せる日が来るように

僕は祈る 君の幸福を
僕は願う 眩い未来を

在処

日常に潜む日陰にて
今日も青年は詩を書く
離れ離れの今
恐る恐るの未来
でも 確かに存在した
青く眩しい過去

守るべきものは守るべきだ
知ったことで希望を持てた
揺るがないものが壊れない様に
まだ慣れないそいつを
大事に大事に
時になおざりにしながらも
未来へ向かう

いずれ来るさよならさえ
吹き飛ばす勢いで
僕の心はここに

永久に

さよならなんて似合わないぜ
とは言ったものの
今日も隣で笑う君を見て
離れないでと願うの

慣れとは恐ろしいもので
当たり前がずっと続くと錯覚をする
一種の幻 一瞬の魔法
消えてしまうことがないようにと願うの

だから精一杯 今を噛み締める
忘れないように 言葉に書き留めながら
幸福が崩れてくるその前に
不幸を嘆くことがない様に

少年

少年の瞳が濁る
握りしめたのはわずかな小銭と
夢と呼ぶには哀れな将来

いつまでも子供でいたいけれど
気づけば大人になっていた
あの日描いた理想は一つも叶っちゃいない
嘆いたって俯いたって
響きわたるのは過去の亡霊の足音

世界を憎んでる
今になっても尚
朝がそれらを溶かすまで
少年は闇の中

日陰

今がどんなに幸せだとしても
簡単に壊れてしまうのでしょうか
光の先が再び暗闇ならば
僕はどうしたらいいのだろう

幾つもの夜を超えて
何度となく挫折を味わって
ようやく勝ち取ったこの日々を
いつまでも保っていたいと願うけど

でも大丈夫 光の先は暗闇でなく
きっと日陰であって
痛み苦しみを知ってる君だからこそ
またそこに日は昇るでしょう

花束

平凡な日々が
一番の幸せ
失って気づく 
その気まぐれな幸福を
僕らは右往左往しながら

なるべく長くと
此処に留められるようにと
散ってく花弁を
摘むような儚さで

言葉にすれば
消えてなくなる
柔い花束の詩
誰に捧ぐことはなくとも
紡ぐ 孤高の詩