2023-05-23 記憶の底 オリジナル 詩 さっきまでそこに居たのに別れた途端 寂しくなって夕焼けが脳裏に焼きついたあいつのたわいもない話とかあの子の綺麗な横顔とか階段駆け上がる茜色の校舎とか 季節は巡り記憶の底で生きているこんな僕に名前をつけるならだらしないかもだけど 人生は喜劇の一幕刹那の一幕今を精一杯生きてく記憶の底の思い出を抱えながら
2023-05-21 悪意 オリジナル 詩 人生に意味を見出そうなど無意味だ最初から意味など存在しないのだから途中で見つけた幸福や不幸に右往左往そんなもので花が咲くなんて妄想だ ただ凍える人の温もりが欲しくて青年は詩を書く何を手に入れられる訳でもなく どうせ死にゆくのだから楽しく生きようぜそんな言葉一つで殺される人が居る
2023-05-15 腹が減る オリジナル 詩 どんなに調子が悪くても夕焼け暮れて不安になってもなんだか腹が減るお腹が空いて当たり前の様に生きている証が鳴っている それだけでいいかもな贅沢は言ってられない生きるのに必死な人も居る だからこそ時々見つける喜びはとても温かくて 明日はいい日になります様に僕の願いは 朝陽と共に溶けていく
2023-05-15 夏の扉 オリジナル 詩 さよならの数だけ涙は流れたがさよならの数だけ僕はつよくなった 今年の夏は少しくらい楽しみたいと思うから 前を向こう悲しいだけが人生そんなはずはないさ 夏の扉をひらけば新しい世界あなたと創る未来のかたち
2023-05-11 雨のなかの一等星 オリジナル 詩 どんなに大切にしていても離れてしまうものはあるもう悲しむのにも疲れてきた 僕らは変わるその感傷的な出逢い別れを繰り返しいずれあなたは大人になって遠く遠くへ旅をする 傘も持たずに雨曝しそういう時こそ思い出して欲しいあなたがここに居たことを 雨に濡れて 歩きだす僕の目指す光あなたの目指す光道は違えど その光へと進むことができたなら
2023-05-05 アンチアローン オリジナル 詩 雨は降るよ 今夜も空しい夜に 一人だけで泣いた綺麗事で終わる 愛情はもう錆びついた聴き飽きた音楽が 惰性で流れる六畳間そこにあるのはたぶん これまでの罪悪だろ だけどそいつにしか 縋れない出来損ないの僕らが 光を求めて尚も歩くのは少しでも明るい未来を 信じているから死にたいは生きたい消えたいはまだ終われない そうだろう裏腹の言葉をいつも抱えて笑うその顔と 眩しい背中に救われる奴が 必ず一人は居るから
2023-04-23 つよい人 オリジナル 詩 心は泣いているのにどうしてあなたは笑っているの無理して笑う顔は泣き顔よりも悲しいから 眠って眠ってあなたがいい夢を見れますように眠って眠って世界のこととか明日のこととか全部忘れて眠ってさ そして朝になったらまた出かけるんだその一歩を踏み出すあなたは誰よりもつよい人なんだよ
2023-04-05 真っ赤 オリジナル 詩 火照る頬には恋の標としての赤もしくは悲しい夕焼けの赤 同じことの繰り返しそれは幸か不幸か染まった色彩が証明 往くしかない時さよならの涙で微かな希望として朝焼けが瞳から流るる真っ赤な輝き
2023-04-04 信じること オリジナル 詩 人を愛する喜びをあなたはまだ知らないエンドロールは遠く遠くに見えるけど人生はあっという間の刹那かもしれない 最後には別れが来てしまうのだろうか吐き出す不安はいつも不器用で負けるものかの意地で生きて僕の心は時々泣きそうになる それでも笑うからあなたがいつも笑っているからその笑顔が僕にとっての神様大袈裟なくらいが丁度いい近頃は暗いニュースが多いから 人を愛する喜びを揺るがない人生のしるべをいつかあなたが見つけられますように僕は信じているよ