FOREVER POETRY

閲覧ありがとうございます。詩を書いています。

シリウスと観測者

遥か彼方のあの輝きよりも
ずっと近くで笑いあい涙する僕ら
明日は不明瞭で 先の見えない暗闇に
立ち止まったりするけれど

君が居て初めて証明される
星が或る 僕が往く
ただそれだけの大地に
二つの影が並んでる

僕と君の決意は
どんなに遠くの星たちさえ
きっと観えやしない
僕ら人間の明日はそれくらいが丁度いい

朝焼けに詠う

悲しみの先で咲き誇るはずの
あなたの顔は浮かばない
すれ違いは増えるばかりか
世界は混沌を極めて

今宵 月が見えずとも
星空と詠唱 空には眩い銀河
現実の延長線 想像は遥か彼方

誰しも願う 愛と平和の幻想
それはきっと夜だけに現れて
それはきっと朝焼けと共に消えるだろう

存在証明

まずは世界の恨み方を教えます
恨んだところで変わらないけど
次に人の愛し方を教えます
すぐに別れは来るけれど
最後に人生の終わらせ方を教えます
結局 諦めはつくけれど

何をやっても答えが返ってきて
鬱陶しいな 煩わしいな
でも 大体わかってきた様な気がする
それが一番怖いから
僕はいつまでも詩を書いている

自己陶酔か いや 自己肯定か
始まりが恨みでも 終わりが諦めでも
別れた人らの顔が眩しくて
気づけば存在の証明みたいに
僕はいつからか詩を書いている

シンプル

喜怒哀楽をカテゴライズ
人生は受諾もしくは拒絶の連続で
一生勉強 修行の旅路
なんて言ったはいいものの

あまりに格好が付かない
笑っちゃうよな
似合ってそうで似合ってない
言葉巧みに理論武装
それさえも 未来の自分から見たら
ただのファッションで

明日はきっと良くなるさ
そんなきっとに救われて
今までやってきたなら
その積み重ねの今日は
絶対 大丈夫さ

少年、夕闇、影法師

学校からの帰り道 虚ろな目で歩く
この夕暮れの向こう側にある悲しみ喜びも
全部抱えて恐る恐る生きる
何かに取り憑かれた様にのたうち回る日々
そんな人生くそくらえ

十七歳の夏
腐れ縁になったオーバードーズ
まだ知らないことが多すぎて
知り得たことだけで世界を睨む

そんな人生くそくらえ
そんな人生くそくらえ
って何かの呪いみたいに呟いて
少年は闇の中 消えゆく影に光を託す

ラブイズビューティフル

愛なんて綺麗なものじゃない
それを知ったって人の温みに触れたくなるような
あなたの横顔に今は ただ生かされている

悲しみは痛い それでも何か信じてみたい
お別れは痛い それでも誰か愛してみたい

美しいものを美しいと
自信を持って言える日が
いつかあなたにも来ますように
いつか僕にも来ますように

聖夜

君のその思いっきり笑った横顔を見てると
全部がどうでもいいやって思えてくるんだよ
こんなに近いのに気持ちを伝えられない
神様はなんて意地悪なんだろう

でも それでも
いつか手を繋げられたら触れられたら
本当の愛を知る為の試練だとしたら
神様はきっと悪くない

さあ祈ろう
僕らの明日の為に
さあ祈ろう
君の未来の為に

再考のその先へ

生きる意味も 愛してくれた人の温みも
今はもう忘れて ただ走り続ける
言葉の無力さを知りながらも
言葉に込めた想いに救われながら

どこか遠くの誰かは君だった
崩れないよう 壊さないよう
優しく包んで前へ前へと

土砂降りの雨は止み
僕らのいつかは終わりを告げる
希望や夢がなくとも
生活は続く

さよならばかりだって
また逢えるのなら
ここにあるのは 涙じゃない
何よりも大切な言葉たち

再考のその先へ
今日を生きる
ここで生きる
ただそれだけ

ありがとう

愛を知って愛を忘れて
また再び愛を知った
成長した気持ちと
刹那に輝く仲間たちと

いずれ来るさよならも
いつか知る悲しみも
僕らはもう解ってる
解っているから何も怖くないよ

今日もありがとう
そうやって一日が終えたら
何より明日は素晴らしい
そう信じたっていい
今だって 明日だって